(引用:未来投資戦略2017-society5.0に向けた改革-)
2017年の6月の初め頃に「未来投資戦略2017」が閣議決定されました。
しかし、「未来投資戦略2017」はいまいち国民に浸透していないように思います。
個人的には、「未来投資戦略2017」は今後の日本における未知の可能性を引き出す、素晴らしい施策だったので、もっと多くの国民に浸透して欲しいと思いました。
なら自分から広めよう!と思い、今回は「未来投資戦略2017」をわかりやすく徹底解説しました。
注意:こちらの記事は未来投資戦略2017についての記事になります。未来投資戦略2018についての情報を求めている方は他サイトですがこちら「未来投資戦略2018とは?国家施策の概要をわかりやすく解説します!」の記事がとても参考になると思いました。
Contents
1. 未来投資戦略2017とは
「未来投資戦略2017」を端的に表現すると、「日々進歩している革新的技術をどんどん取り入れて、日本人みんなで圧倒的成長しちゃおう」という感じです。
具体的に説明すると 「未来投資戦略2017」はAI(人工知能)などの革新イノベーションをあらゆる産業や社会生活に取り入れ、様々な社会問題を解決する「Society5.0」を実現しようという政府施策です。
2. 「Society5.0」とは?
「未来投資戦略2017」を理解するには「Society5.0」という概念を知る必要があります。
「Society5.0」とは①狩猟社会、②農耕社会、③工業社会、④情報社会に続く、人類史上5番目の新しい社会のことです。
「Society5.0」では新しい価値やサービスが次々と創出され、人々にさらなる豊かさをもたらしてくれます。
このような「Society5.0」を実現しようという思いから政府は「未来投資戦略2017」を公開したのです。
(引用:未来投資戦略2017-Society5.0に向けた改革-)
3. Society5.0を実現する為の戦略分野を選定
さて、日本が「Society5.0」に進化する為には具体的な施策が必要ですよね。
「未来投資戦略2017」では「Society5.0の実現に向けた改革」を副題に添え、積極的に技術革新を起こしていく5つの戦略分野を設定し、それぞれの戦略分野に対し具体的な施策を考案しています。
(引用:未来投資戦略2017-Society5.0に向けた改革-)
具体的な施策が考案された「戦略分野」は以下の5つです。
なぜこれらが戦略分野として選ばれたのか解説します。
1. 健康寿命の延伸で「新しい健康・医療・介護システム」を構築
日本の高齢化に関する豊富なデータを利用すれれば、世界に先駆け、健康管理から病気・介護予防などに軸を置いた「新しい健康・医療・介護システム」を構築できる可能性があります。
2. 移動革命の実現で日本人の活動範囲を最大化
物流の人材不足や地域の高齢化の移動手段の欠如と行った社会問題に直面していること背景に、物流の効率化と移動サービスの高度化を進めることにより、地域の人手不足や移動弱者の解消に繋がるだけでなく、日本人一人ひとりの活動範囲や機会も広げることができると考えられます。
3. サプライチェーンの次世代化による革新的商品の創出
物流に関する豊富なデータを利用することによって、個々の顧客・消費者のニーズに即した革新的なサービスや製品を創出することが可能となります
ちなみにサプライチェーンとは物流において、原料の段階から製品サービスが消費者の手に届くまでの全プロセスのこと言います。
4. 快適なインフラ・まちづくりで人材不足の解消
快適なインフラ・まちづくりを実現することで、人材不足に解消や費用の高騰を押さられ、効率性を安全性を両立させた維持管理・更新を浸透させることができると考えられます。
5. FinTechによる金融サービスの飛躍
FinTechを大いに活用することにより、金融サービスの利便性を飛躍的に向上させることができるだけでなく、企業の資金調達や生産性・収益率の向上にもつながるのです。
4. 戦略分野を選定した上で、その土台作りを行う
「Society5.0の実現に向けた戦略分野」が決定しても、この分野でイノベーションを起こし「Society5.0」を実現するにはその土台をしっかりと用意する必要があります。
主には以下の2つを「Society5.0」の基盤作りとして行います。
① 価値が生まれる環境作り
② 価値の最大化を後押しする仕組みの構築
① 価値が生まれる環境作り
「Society5.0の実現」というでっかい理想を掲げてもイノベーションを起こしていく環境が整っていないと何も生まれませんよね。
そこで政府は価値が生まれる環境作りを徹底的に行います。
「未来投資戦略2017」ではこれを「価値の源泉の創出」と表現しています。
政府は主に次の三つの源泉を創出するようです。
(1) データ利活用基盤の構築、徹底したデータ利活用に向けた制度整備
物事を相対的に判断し正しい方向性に導くには多くのデータが必要になります。
日本には莫大なデータが散在いています。
これらの莫大なデータをまとめ、オープン化し、しっかり活用しようということです。
(2)教育・人材力の抜本強化
やはり何事も原動力は人です。
新しい時代にはそれを先導していける人材が必要ですよね。
具体的にはIT分野に特化した人材中心に多くの価値ある人材を輩出することを目指します。
(引用:未来投資戦略2017-Society5.0に向けた改革-)
(3)イノベーション・ベンチャーを生み出す好循環システム
国としては次から次に革新的なイノベーションを起こしてくれるベンチャー企業が台頭してきて欲しいと考えています。
このようなイノベーション・ベンチャーが次々に出現する環境作りを行います。
主には働き方改革や国の強みを発揮できる分野への研究開発等を進めるそうです。
(引用:未来投資戦略2017-society5.0に向けた改革-)
② 価値の最大化を後押しする仕組みの構築
いくら革新的なアイデアが生み出されても、それを実行する機会がなかったら宝の持ち腐れとなってしまいます。
これに対し「未来投資戦略2017」では「価値の最大化を後押しする仕組み」の構築を目指します。
言わば、イノベーションを大胆に実証する機会を作っていこうという施策です。
そのためには以下の4点に努めるそうです。
- まずはやってみるという環境作り
- イノベーションの弊害を徹底排除
- 積極的に社会貢献を望む企業を後押し
- 公的サービス・資産の民間開放
(1)まずはやってみるという環境作り
新しいプロジェクトが発足した時に、それをまず実行することが大事です。
社会実証の為の試行錯誤がなければ新しいイノベーションには繋がりません。
政府はこの施策を「プロジェクト単位の規制のサンドボックス制度の創設」と謳っています。
(2)イノベーションの弊害を徹底排除
企業がイノベージョンを起こしたい事業に全力を注ぎ込めるように、その弊害となる不要な手間は全て排除できるシステムを構築しようということです。
主にはオンライン決算やマイナンバーの普及などがこれ当たります。
政府はこの施策を「規制改革・行政手続き簡素化・IT化の一体的推進」と謳っています。
(3)積極的に社会貢献を望む企業を後押し
企業は常に社会に対して大きな価値を与えられる企業になることを求めています。
これを政府が後押ししていこうという政策です。
主には企業と投資家の対話に機会を増やしたり、経営システムへの国からの助言などが挙げれれます。
政府はこの施策を「稼ぐ力の強化(コーポレートガバナンス改革を形式から実質へ)」と謳っています。
(4)公表サービス・資産の民間開放
インフラに精通している民間人が積極的に参入して、公共施設などのサービス水準と効率性の向上を両立できる環境を作ろうというものです。
(引用:未来投資戦略2017-Society5.0に向けた改革-)
5. 地方も大事!地域経済好循環システムの構築
都心部だけでなく、地方も国の発展には大事な要素です。
「未来投資戦略2017」では地方からも付加価値や生産性を生み出せる好循環を作り上げようという施策も出しています。
主には地域現場の付加価値・生産性を向上させるIT化やデータ利活用の促進を行います。
また、地方に積極的に成長資金を供給し、人材・ノウハウの活用を促すそうです。
具体的な投資先としては中堅・中小企業・サービス産業・農林水産業・観光・スポーツ・文化芸術などが挙げられています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「未来投資戦略2017年」についてなんとなく理解できたでしょうか。
今回は要点だけを絞って、概要説明を行いました。
個人的に「未来投資戦略2017」で一番魅力的だと思った内容を紹介します。
それは、「未来投資戦略2017」で国が「とにかくやってみる!」つまり「まず行動!」と言っていることです。
これはとても嬉しい内容でした。
国の前衛的な姿勢に心が躍りませんか?
さぁ、新たな日本の船出です!
ちなみに「未来投資戦略2017年」については
など様々な資料を内閣府が出しています。
今回はすべての内容を踏まえた上で、特に未来投資戦略2017(ポイント)を参考に概要解説をしました。
「未来投資戦略2017」についてもっと詳しく知りたい人は
未来投資戦略2017-Society5.0に向けた改革-か未来投資戦略2017(ポイント)がオススメです。
「未来投資戦略2017」の資料を読んで、国の施策にワクワクして下さいね。
補足:「未来投資戦略2017」に対する世間の反応
最後に世間の「未来投資戦略2017」に対する反応も見ておきましょう。
未来投資戦略2017めっちゃ面白い。
「イマジン」 じゃないけど、みんながそれいいね!って思えたら日本変わっちゃうんじゃないのっておもう。
ライトにポップに噛み砕いてみんなで考えてく役割を担おうかな♪https://t.co/8vZvHWKdRI— サカキミヤコ@VALU (@hisui0) 2017年7月15日
ポジティブな意見ですね。私も同様の意見です。
ほほぅ…https://t.co/vhWNmaRxaJ
未来投資戦略 -Society 5.0の実現に向けた 改革-こういうの見たら、どこにビジネスチャンスがありそうか、トレンドが分かる。将来性がありそうな業界が推測できる。
レポート長いけど(笑)— Kazu (@timtam_kazuya) 2017年6月14日
これは賢い見方ですね。国が動くは金が動くですからね。
ビジネスチャンスは「未来投資戦略2017」にたくさん転がっていますよ。
先週金曜日に「未来投資戦略2017―Society5.0の実現に向けた改革―」が閣議決定されました。フリーランス協会としても、引き続き官民一体となって、新しい働き方の環境整備に尽力してまいります。https://t.co/UAwdmdvafH
— プロ&パラキャリア フリーランス協会 (@freelance_jp) 2017年6月13日
フリーランス協会も全面的に肯定派のようですね。
「未来投資戦略2017」には働き方の多様性についても書かれているので、フリーランスにとっては嬉しい方向性だと思います。
Nikkei Fintech 参加なう。金融庁信用制度事務次官井上氏のトークセッション。未来投資戦略2017のまかでの、Fintech推進のための「政府横断的な体制構築」を強調。言葉にするとさらっと読んでしまうけど、政府横断的…すごすぎるのだが😳😳😳😳 pic.twitter.com/FQnIcHb9y3
— 崔 真淑/Masumi Sai (@masumasu033) 2017年6月23日
最近の政府は強気ですよね。
でもこれはいい方法性だと思います。
やはり、国民にとって一番影響力のあるのは国ですからね。
国の背中を追っていたら、幸せになっていたというのが一番の理想でしょう。
執筆者:マスヤ トヨヒサ(@masutoyo_jp)
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